40代で介護職に転職した人、あるいは今まで主婦をしていたが子どもが大きくなって手がかからなくなった時期を見計らって介護職に就任する人は多い。そうした未経験な業種についた人が抱える悩みとして「年下の先輩との付き合い方」が挙げられる。
管理者が30代後半と比較的自分と歳が近いが、介護福祉士の資格を持っている主任が30代前半、そして自分に仕事を教えている先輩が20代と先輩や上司が年下などという環境が多く、そうしたときに主に悩みのタネとなるのが20代の先輩とのかかわり方になる。介護職の経歴もあちらのほうが長いため仕事は彼らから教わることになるのだが、どうしても彼らが若いからか、社会経験が少なく、能力もまだまだ未熟という印象を持ってしまい、うまくコミュニケーションが取れなくなってしまう。
こうした悩みを解決する上で大切な考え方がある。それは「40代であっても未経験の業種に転職をすれば、そこで昔から仕事をしている10歳以上も年下の若者が先輩として自分を指導するのは当然」ということである。どんな仕事をしていても「経験」と言うのはとても大事なことであり、その経験は多く持っている人から少ない人へと伝えていくことが仕事をする上で必要不可欠となる。その時に自分が年上だからという理由を作って仕事を教わることから逃げてしまうと、どんな仕事であってもうまくいかない。そのため、年下の先輩であっても自分より仕事の経験が多い点を認めてそれを教わるという姿勢が大切になる。